[VIX指数] 恐怖は伝染する? 恐怖指数について

紹介
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VIX指数とは

 シカゴオプション取引所が1993年から算出している指数であり、その算出背景から恐怖指数とも呼ばれています。2003年からはS&P500を対象とするオプション取引の満期30日の予想変動率から算出されるように変更がありました。あくまでVIXはボラリティの変動範囲を表したものですが、一般的にはVIXとS&P500は負の相関関係にあり、暴落時に大きく上昇するためヘッジのための指数としても一部採用されることがあります。一般的にVIXが13程度で安定していると株価も徐々に上昇していく傾向にあります。

VIXチャート:3ヶ月

参照:Investing.com

 直近の推移を見ると、米中の対立により8月は非常にVIXが高い状態での推移となりました。9月からは非常に安定していたものの、10月2日ここにきて米国の低調な製造業指数悪化に伴い、景気減速を警戒した投資家によりVIXが高い状態へ遷移しました。

VIXチャート:5年

参照:Investing.com

顕著なのは2015年のチャイナ・ショックによるVIXの上昇と、2017年から2018年の安定期、そこからの米中貿易摩擦によるVIXの急上昇です。

S&PとVIX

VIXの特徴

 各チャートで見た通りVIXは10~20程度で推移することが多いですが、一時的なイベントによって跳ね上がることもあります。そして、跳ね上がった際にはS&Pが大きく下落することがチャートからも読み取れます。この性質を利用することでVIXをチェックするだけで一時的に大きく下落した株を購入する際に利用したり、ヘッジの手段として採用することが出来ます。

Leco
Leco

VIXだけを信じるのも手ですが、私は予めスクリーニングを実施し、欲しい銘柄のウォッチリストを作っておいた上で、VIXを参考に買い進めています!

VIXの懸念点

VIX 不正操作

 VIX指数の不正操作という指摘は以前から存在しています。これはVIX先物の清算値を算出する際に、オプションの取引量が急増しており、これが不正操作を反映している可能性が指摘されてい ます。

過去データからの算出と計算上の差異

 VIX指数はオプション価格がどの程度の変動をするかということをブラック・ショールズ・モデルを利用して算出していますが、この結果が過去データを用いて計算したヒストリカルボラティリティの結果と大きく変わらない結果となったため、指数としての意味をなさないのではないかとの懸念点があります。

VIX先物指数との違い

 VIX短期先物指数とは、VIX指数の先物の第一限月と第二限月を30日間絶えずロールした場合のリターンを表したものです。金融商品としてはこちらの指数が採用されていることが多いので取引の際には十分確認した上で実施してください。VIX短期先物指数は30日以内に満期がくる先物を取り扱いますので、1日に約3.3%の第一限月の保有分を売却し、第二限月の保有分の3.3%を購入するということです。ロールオーバーを繰り返すことでコストが増大することもあり、一般的に右肩下がりのチャートを描き、VIXの上昇に伴って急激に上昇するといった特徴を持ちます。

Leco
Leco

市場が不安定な際のリスクヘッジとして扱われるものの、右肩下がりのチャートを描くことからも長期保有には向きません。

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まとめ

  • VIXを利用することで割安判断、リスクヘッジが出来る
  • VIX先物指数はリスクヘッジとして利用されるものの長期保有に不向き
  • VIX指数自体の懸念点も存在するため、利用する際には自身がどこまで許容するか、何を指標として使うかを改めて考える必要がある

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