優劣は存在するのか?ミクロ経済学とマクロ経済学

紹介

 経済学と名前がつくと少しとっかかり難い部分があるかもしれません。学問としては微積をふんだんに使った数式が目白押しのこの学問について一言で表現し、理解しやすいように進めます。私の意見としてはどちらの学問が優れているのかということを論じるつもりはなく、どちらの良さも理解しながら、今後の投資活動を改めて考えるきっかけになればと思います。

Leco
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行動経済学の考え方は人を焦点にした学問だと考えているため、ここではミクロでの判断として記載を進めます。

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ミクロ経済学とは

 ミクロ経済学は価格理論、ゲーム理論、契約理論の3つの理論が根幹となり形成されています。単純化のために大枠である価格理論と呼称されることもあります。ミクロ経済学は一言で説明すると消費者や、生産者に焦点を当て小さな単位での資産配分を考慮する学問です。

ミクロ経済学:価格理論

需給理論

 下図の需給曲線は多くの人が見たことのあるグラフなのではないでしょうか。このように消費者、生産者の双方で最適となる点を分析していくものが価格理論です。

 学問としての価格理論は上記需給理論の他、均衡理論、市場構造によっても変化します。これらはそれぞれ、貨幣による財の価値や、競争の有無、寡占などについて論じたものです。

POINT

ミクロ経済学とは消費者、生産者の財の価値とその配分を決定する学問

行動経済学の台頭

 ミクロ経済学では対象となる人が数式による合理的な判断に基づいて行動するとした上での理論となっています。一方で実際の人の行動を鑑みると必ずしも合理的判断を取ることができないのが現状です。それは当然先が見通せない中でのリスク判断であったり、その人自身の感情によって合理的判断が覆されてしまうからです。そこで実際の人の行動に寄り添った経済学を考えようと生み出されたのが、行動経済学です。「幸せ」を考えた上で一番重要になってくるのがこの経済学であり、近年非常に注目を集めると同時にノーベル賞を取得する経済学者も増加傾向にあります。

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マクロ経済学とは

 マクロ経済学は巨視経済学と呼ばれます。個々の集計の結果どういった要素が影響しているのかを分析する学問です。基本的には国単位での分析となり、その中でも3つの市場が主に取り扱われます。

財・サービス市場:生産、消費、分配の仕組みについて

貨幣市場:貨幣や債券の仕組みについて

労働市場:労働の需給について、特に失業に焦点を当てて考える

3つの市場について

財・サービス市場

  「財市場」であつかうのは「モノ」の売買です。正確にいうと新しく生み出された価値のやりとりです。ある国が1年間にどれだけのものを「生産」して「消費」「分配」したのかをみたのがGDP(国内総生産)です。 一般的に景気の良し悪しを決定付けるのもGDPがどれだけ伸びたか、経済が成長したかが目安になります。

貨幣市場

 「モノ」のやりとりをするうえで用いられるものが「貨幣」です。 また、貨幣市場では貨幣とともに考察すべきものに「債券」があります。これは貨幣のような交換のしやすさはありませんが、そのぶん 利息がつくといったメリットがあります。この市場において、資産の保有者は資産を運用して、「貨幣」が「貨幣」を生み出す仕組みにより、多くの利益を得ようとします。資産を「貨幣」の形で保有するか、それとも「債券」の形で保有するかは利子率によって左右します。

労働市場

 マクロ経済学が浸透する以前は、賃金が高くなれば、「労働者」は働きたいと思うので需要が上がる。反対に「労働者」を雇う側は、賃金が低いとたくさん雇えるので供給が増える。この二つが交わる点で完全雇用が実現されるという理論が一般的でした。留保賃金が現行の賃金水準よりも高いために自ら働かないことを選択する非自発的失業などなくて、みんなが自発的に働くことをやめているだけであると考えていたのです。 このように「賃金」と「失業率」がファクターとなるのが労働市場での分析です。

POINT

マクロ経済学とは国単位での集計を実施し、3つの市場をメインにそれらがどの様に関わり合っているかを解明する学問

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まとめ

  • ミクロ経済学は合理的判断を実施すると仮定した上で最適化を目指す学問
  • ミクロ経済学の補完として実際の人の行動に注目したのが行動経済学
  • マクロ経済学は財・サービス市場、貨幣市場、労働市場の3市場を巨視的観点で分析する学問

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